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2018年10月 7日 (日)

金沢・奥能登 蕎麦と酒そして青い海を巡る旅 (酒蔵編)宗玄酒造

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2日目は、金沢でレンタカーを借り、能登半島をぐるっとひと回り。

日本海側を北上して、輪島から珠洲市へ。

本日の宿「のとじ荘」にチェックイン後、すぐに車でつれ合いと向かったのは、念願の宗玄酒造

創業250年、能登杜氏発祥の蔵ともいわれ、能登杜氏坂本幸夫氏が長年勤められていた酒蔵。ドキュメンタリー映画「一献の系譜」でも紹介されていました。

栃木の蕎麦栽培でお世話になっている、古川修先生の著書「世界一旨い日本酒」やそのブログでも、宗玄酒造は取り上げられています。

宿から蔵までは車で5分。途中、田畑、神社、里山と、どこか懐かしい日本の風景を楽しみながら到着。とても海が近い。

宗玄酒造の蔵は、明和蔵、平成蔵、隧道蔵、と3つに分かれている。

「明和蔵」は 1768年創業。黒瓦の歴史的な建屋で、主に地元で飲まれている定番酒を製造。1階ではお酒や蔵のグッズなどの販売も行っている。

「平成蔵」は 4階建ての近代的な建物。主に大吟醸、純米大吟醸、吟醸、純米酒を製造。

「隧道蔵(トンネル貯蔵酒)」は 廃線となった「のと線」のトンネル跡を活用した天然の冷蔵庫で、お酒の熟成、保管に利用されている。

明和蔵の暖簾をくぐると、

宗玄のラインナップがずらりと並んでいる。

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本日ずっと運転手だったつれ合い。

ここからは私が運転することにして、試飲をしっかりしてもらう。

宗玄のラインナップの中でも特に好きなのは純米無濾過生原酒。

冷酒でも常温でも美味しいけれど、お燗をつけるとさらに魅力が発揮される。

熟成にも強く、自宅の押入れで数年寝かせるという贅沢(?)な楽しみ方もできる。

(これがなかなか待てませんけどね(^^;)

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キリコの模型。

珠洲市は8月上旬に行われたんですね。

能登のお祭り、キリコ祭り見てみたかった。

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宿でいただくお酒やお土産もしっかりゲット。

閉店時刻も近づいているので、ご挨拶して帰ろうとした時、

「せっかくきたのだから」と、奥から川崎秀次常務が出てきてくださり、

ありがたい、蔵を案内してくださるという。

まず案内されたのは、4階建ての近代的な施設、平成蔵。

スリッパに履き替え、エレベーターで屋上へ。

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思わず、面前に広がる富山湾の青さに声を上げてしまう。

左手には見付島(軍艦島)、能登半島の先端まで、

右手には富山の立山連峰まで見渡せる。

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左下には黒瓦の明和蔵。

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裏の山は蔵の所有にされたとのこと。

貴重な仕込み水の水質は大切に守られている。

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平成蔵では各フロアごとに工程が分かれていて

4階が洗米、浸漬、蒸米

3階が麹室 酛場

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貯蔵タンクからは酒のいい香りが漂ってきます。

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2階 造られたお酒が一定の温度で貯蔵されている。

「多少の停電でも、しっかりした造りの宗玄はへこたれないでしょうね。」

つれ合いの言葉に、川崎さんも自信ありげな笑顔。

平成蔵を出て、裏の山側へ。

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今は廃線になったのと鉄道のトンネル。

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入口の鍵を開けて、手前のひもを引っ張ると、扉が開く。

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いきなり圧倒的な冷気が蔵から押し寄せる。

昼間は38度越え、今も夕方とはいえ相当な暑さなのだが、

ここは別世界。

電気も使わないで、7度ぐらいの一定の温度が1年中保たれている。

日光が入らない自然エネルギーの貯蔵庫。

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片側の棚に並ぶのはトンネル貯蔵酒。

隧道蔵オーナー倶楽部に入会すれば

年1080円で6本貯蔵熟成できる。

これならすぐ飲んでしまわずに、熟成が可能ですね~(^^;

トンネルはかなり長く、3つの扉で仕切られている。

最後の扉をひもを引っ張って開けると・・・

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「のトロ」(奥のとトロッコ鉄道)が登場!

ここから、隣駅の恋路海岸駅まで、廃線のレールを復活させて

トロッコ列車が通っているんです。

乗車は、1回500円子供300円(要予約)。

ファンクラブのオーナーになると乗り放題。

今回は予約もしてないので乗れませんでしたが(^^;

隧道蔵とノロッコ、面白い試みですね。

昔からの明和蔵、近代的な施設の平成蔵、そして自然のエネルギーを利用した隧道蔵。

新しいお酒も、熟成酒も、これからも楽しみです。

宗玄酒造の皆さま、川崎常務、

そして今回の蔵訪問を繋いでいただいた古川修先生、

本当にありがとうございました。

宗玄酒造

HP:http://www.sougen-shuzou.com/

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