蕎味 櫂(金沢) 初訪問 昼の蕎麦遊膳 金沢・奥能登の旅(蕎麦編)
城下町金沢の代表的な観光地 ひがし茶屋街。
メインの通りに並行して、趣のある町家が並ぶ細い路地。
その石畳の続く道の一番奥に、白い暖簾がたなびく。
蕎味 櫂
2015年8月にオープン、若いご夫婦で営まれている蕎麦屋。
店主田尻さんは立川無庵で修業されていたとのことで、
機会があればぜひ伺いたいと思っていました。
昼、夜ともに蕎麦遊膳のコースのみ(前日までに予約)。
事前に昼の4000円(税抜)のコースを予約。
季節の花が設えた玄関に入ると、奥の厨房からご主人がご挨拶、
そして女将さんが「靴のままで」と店内へ案内してくれる。
テーブル席のみ10席の静かな店内、
格子から光が透けて、時間が止まったかのよう。
喉カラカラ、乾杯のスタートに選んだのは・・・
われわれ夫婦はエビスビール(グラスは薄張♪)。
母は 梅酒ソーダ。
娘は 自家製ジンジャーエール
他にもかりんジュース(ソーダ)など、ノンアルも美味しそう♪
お酒のラインナップ(冷酒)
お酒のラインナップ(定番)
他にも、国産ワインもグラスで楽しめ、ボトルも豊富。
昼の蕎麦遊膳 スタート。
雲丹とじゅんさいととろろ
紫蘇の花と山葵が彩りを添えて、
雲丹の濃厚さに爽やかなじゅんさいの食感が楽しい。
十六代九郎右衛門(長野)
低アル13度だけど酸と旨味、しっかりした味わいがハマる。
地元の酒屋さん(関町セラー)でも取扱いしている、
大好きな湯川酒造のお酒がここでいただけるなんて。
そばがき
ふんわりなめらか。蕎麦の美味しさが良くわかります。
産地は聞かなかったんだけど、福井あたりの蕎麦を使われているのかな?
季節の地元の食材を活かした八寸。
葛の葉の上に手前から時計回りに
茶豆、 コリンキーの浅漬、鮎の風干、卵焼き、さつま芋のレモン煮、イチジクの白和え、
ごりの甘露煮、茗荷の甘酢漬
鰊と茄子の炊いたん
ほろりと柔らかく炊かれた鰊はやさしい味つけ。
金時草と蕎麦の実のお浸し
金時草(きんじそう)は「つるむらさき」のようなぬめりのある、加賀野菜。
黒帯 山廃純米 悠々 (金沢)
冷やで。食事をじゃましない呑みやすさがいいですね。
この後はこのお酒をリピート♪
天ぷら 鱚とオクラ
カラリ、サクッと良い揚げ具合い。
鱚はほっくり、オクラは太く短めの珍しいサイズ、味が濃い。
他に2組のお客様が同じ部屋でコースを楽しまれているが、
仕切りと配置がうまく施されていて、個室にいるかのような
空間が保たれているのもいい。
お酒も肴も楽しみました。そろそろお蕎麦をいただきましょう。
もりそば
薬味は辛味大根のみ
汁は深みのある濃さ。
端正な細打ち。玄の片鱗がかすかに散らばる挽きぐるみ。
そのまま手繰ると、ふわっと芳ばしさが鼻腔を抜け
繊細な味わい。
いろいろな蕎麦のタイプがあり、それぞれに好きなんだけど、
この蕎麦はかなり「好み」のタイプです
何より、濃いめの汁に辛味大根でいただいて相性ぴったりな蕎麦は、
なかなか出会えません。
(あくまでも個人的な好みの意見ですが(^^;)
蕎麦湯で余韻を楽しんで・・・。
水ようかん 黄桃
しみじみ、とても美味しかったです。
ごちそうさまでした。
帰り際にご主人と少しお話。
これからも楽しみですね。
また別の季節(蟹!カニ!)にもぜひ伺いたいです。
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