無庵(立川) 第8回古民家蕎麦屋を愛する会
第8回古民家蕎麦屋を愛する会は 立川の無庵にて開催。
参加者は7名。(写真は伊嶋みのるさんの墨絵。参加者特典(^^♪)
ご実家を改装して、この地で蕎麦屋として営まれて27年の月日が経つ。
駅からほど近いが、路地裏の分かりにくい立地。
今でこそゆるぎない人気の蕎麦屋となったが、
開店当時はお客さんも少なく、「我慢我慢の日々だった」と言う。
干し柿の暖簾が迎えてくれる。
中に入ると、そこからは非日常の空間が広がっている。
三和土の床、幻想的な灯り、深い味わいの調度品。そして低く静かなジャズの響き。
入口に近い、(元は店主の部屋だったという)掘り炬燵の和室に通される。
ビールで乾杯し、肴に合わせていくつか日本酒もお願いする。
喜正 純米酒
美丈夫 吟醸
いずみ橋 山廃純米
真鯛のカルパッチョ
だし巻き玉子
鰊の旨煮
自家製唐墨
天ぷら 秋の豆対決
三度豆と四角豆
狭山丘陵に無庵ファームを移転して、伝統野菜を中心に安心安全な野菜づくりを行っているという。
どちらも一口かじると、甘みと鮮度の良さを広がる。
たたきごぼうの天ぷら
土の風味と香ばしさ。
安納芋 栗の渋皮煮 天ぷら
ほくほくのデザート。2つの甘さにうっとり。
店主 竹内洋介さん。
忙しい中、貴重なお話を沢山聞かせていただく。
(本当にありがとうございました。)
40歳過ぎてから蕎麦屋の旦那にあこがれて、神田の一茶庵の蕎麦教室に通った。
欲を、自分を戒めるために、屋号を無庵とした。
色に染まりたくないと思った。
店を始めるにあたって、目標にしたい店はなかった。
概念を取っ払った。
自分のフェイバリットを集めてこの店を作った。好きなお客様が集まればいい。
ジャズは僕の中から出てきた僕自身。
「いちいち変えなくていいんだ」という自分の信念を学んだ。
お店から感じる揺るぎない風格、独特の風情は、店主が長い年月をかけて大事に培ってきたものだった。
挽きぐるみ
八ヶ岳産
箸で手繰ると、ふわりと持ち上がる。
香り、食感、味わい、のど越し。
洗練されたバランスの良さ。
辛味大根 藻塩
目が覚めるような辛さ。汁が引き締まる。
この汁好きです。
蕎麦の甘みを引き出し、魅力がさらに広がります。
蕎麦湯で余韻を楽しんで・・・
ごちそうさまでした。
素晴らしい時間をありがとうございました。
60歳の時に店主が家族に伝えたという言葉。
蕎麦の粉を挽いて・・・
発酵食品、素晴らしい食材、昔ながらの味を守っていくことを家業にしよう。
200年続けたいと思っている。
無庵
お店のHP:http://www.muan.jp/
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コメント
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いいですね
私はその後金沢の「蕎味 櫂」へ行ってきました、
無庵の小型版という感じですね、若い素敵なご夫婦でした。
投稿: うずらんち | 2015年11月18日 (水) 15時12分
うずらんち様
うらやましい。
いつもありがとうございます。
櫂、さっそく行かれたんですね
この企画、次回も楽しみです(^-^)
投稿: keiむさしの | 2015年11月21日 (土) 06時13分
むあんは私も特に好きなそば屋のひとつです。野菜がおいしくて、美しい。
投稿: のあえ | 2015年11月23日 (月) 16時27分
のあえ様
魅力いっぱいの蕎麦屋ですね。
農園もあり、野菜には特にこだわりがあるようです。
投稿: keiむさしの | 2015年11月24日 (火) 23時14分