山形 食と酒の旅⑦ 四ヶ村ふるさと味来館 お母さんの手打ちそば
山形旅行最終日、4日目。
最終目的地の新庄へ向かう途中、肘折温泉からほど近い
「四カ村(シカムラ)の棚田」に寄ってみることにする。
日本の棚田百選の一つでもある。
清流や山々に囲まれて、その美しい田園風景は延々と広がっている。
蝉の声、鳥の鳴き声以外は何も聞こえない。平日の午前中、農作業する方を時折見かけるだけで、村には車もほとんどは走っていなかった。
この棚田に囲まれたふもとにある「郷土料理伝承施設 ふるさと味来館」。
この村では昔からどこの家でも蕎麦を栽培し、蕎麦打ちをしていたという。今でも多くの家でそば打ちをしているが、その仕事はもっぱら「お母さん」の仕事。
そんな伝統を引き継いだお母さんの手打ち蕎麦がいただけるという。
旅の最後に、この村の蕎麦をもう少し味わってみたかった。
朝ごはんをたっぷり食べた後なので、つれ合いは付き合ってくれない。
開店時間したばかりの館内。一階の奥に食事処がある。
少な目を希望すると「ざるそば」を勧めてくれた。
靴を脱いで、誰もいない広い座敷席に座ると棚田が良く見える。
まだ強烈な夏の日差しではあるが、通り抜ける風は涼しい。
虫の鳴き声とともに秋が近づいているのを感じる。
お品書きはシンプルだが、郷土の味をしっかり揃えている。
板そば、ざるそば、鶏そば、とりもり、なめこそば
夏限定の冷たい鶏そば、地元産の原木なめこを味付けしたなめこそばも
いただいてみたかった。
揚げ蕎麦のサービスがうれしい。
ざるそば 600円
蕎麦にはすべて小鉢と漬物がつく。
つややかなグレー色。中太打ちのどうどうとした面持ち。
最上早生の外一。
旅館でいただいた同じそば粉なのか、独特の乾いた風味と味わい。
新蕎麦ではないが、とてもいい。
挽きたて、打ちたて、茹でたて、しっかりコシもある。
まろやかで薄めの汁にたっぷりつけて、ちょうど良い。
素朴でどこか懐かしい、家庭料理のような美味しさに魅了。
漬物
胡瓜、キャベツ、人参の浅漬。
冷しトマト
これが蕎麦と同じぐらい美味しかった!
新鮮な野菜と素朴な味付け。
小鉢までたどり着けないかなと思ったけど、
あまりの美味しさに、ペロリといただいてしまった。
お店は、すべて村のお母さんたちだけでやってます。
村のそば、とても良かったです。
ごちそうさまでした。
郷土料理伝承施設 ふるさと味来館
住所:山形県最上郡大蔵村大字南山967-9
電話:0233-34-6001
定休日:月曜日
営業時間:5月~10月 10:30~15:00
11月~4月 11:00~14:00
帰りは大蔵村の美しい田園の続く、国道458号線(バスも通る広い道があったのね(^^;)を通り、新庄の街へ。
城下町をぐるっと観光して、レンタカーを無事返却。
駅構内には8月24日から始まる「新庄祭り」の山車が飾られ、その迫力に圧倒。
東北の祭りの雰囲気をしばし味わい、新幹線「つばさ」で帰路へ。
長々お付き合いいただきまして、ありがとうございました(^.^)
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