傾奇蕎麦処 一夢庵(吉祥寺) 初訪問 つくねそば からすみ粕漬と利き酒セット
昨年吉祥寺の井之頭公園の側に新しい蕎麦屋が出来たのは知っていた。
傾奇蕎麦処 一夢庵(かぶきそばどころ いちむあん)。
何度も行こうと思ってビルの前まで近づいては、躊躇していた。
たぶんそのビルの雰囲気がカジュアルすぎるんだと思う。
日曜日の昼下がり。今度こそ挑戦してみよう。
ビルの一階には真新しいお地蔵様。
2階に上がるとモダンな内装の静かなフロア、奥に進むとここだけ渋い和風のエントランス。
日本酒の瓶がずらりと迎えてくれる。
カウンター席と小上がり1卓分の、こじんまりとした店内。
津軽三味線のBGMが妙に渋い。
先客はなく、仕込みをされている方一人。
壁には原哲夫の「花の慶次」のイラストが並ぶ。(お店の名前の傾奇蕎麦処と関係あるのか?)
腰かけたカウンター席の前にも、かなりの日本酒が並んでいる。知らない銘柄も多い。
せっかくだから何かいただいてみよう。
利き酒3種1100円をお願いすると、わざわざ店の奥に若い店員の方を呼びにいってくれる。
あとで分かったのだが、若い店員さんは店主の高田さん、ご年配の方はお父様。
料理をお父様が担当し、蕎麦と日本酒を店主が担当されているとのこと。
お通し。
高菜の生ハム巻き
大き目の生ハムはかなりのボリューム。
利き酒セット 1100円 3種類からセレクト。
どんなタイプが呑みたいですか?
店主がイメージに合うお酒をいくつか出してくれるので、その中で選んでみる。
いただいたのは、
村祐
若駒
群馬泉
自家製からすみの粕漬け 840円
深みある味わいがいい。ちびりちびり、これだけで充分楽しめる。
初めての訪問だったが、日本酒好きなもんで、つい話がはずんでしまう。
常温以上のところで寝かした(苛めた?)という酒をいただいた。しっくりいい感じ。お燗にしてもとても良さそう。
こちらもお味見させていただいた。お酒の話は尽きない。
一体ここは本当に蕎麦屋だろうか?
そろそろ中休みの時間。お蕎麦をいただこう。お隣の方が注文された蕎麦が気になって同じものを「温」でお願いする。
もり汁
お願いしてまずもり汁を少しいただく。
なめてみると少し薄いけど、味がのってる。不思議な汁だ。
つくね蕎麦 950円
薄いと思ったけど、この蕎麦に意外に合う。
次につくね汁。この汁がまたイケる。
鶏の旨みもじわり、蕎麦とも好相性。
ふんわりした大き目のつくねもとても美味しい。3つも入っていてボリュームたっぷりだ。
蕎麦屋っぽくない不思議なお店。
繊細な感じではない。でも蕎麦も汁もどこか懐かしくなるような、やさしい美味しさがある。
他の料理もいただいてみたくなった。
ごちそうさまでした。
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