泰明庵(銀座) 初訪問 せりそば 七本槍 鱈子ゼリー寄せ
東京で20年ぶりの大雪が降った土曜日の朝、所用があって昼まで都心をうろうろ。
JR・私鉄ともに遅れ始めてきていたが、地下鉄はまだしばらく大丈夫そう。
久しぶりの銀座。数寄屋橋交差点からそんな離れていないところに確か蕎麦屋があったな・・・。学生の頃この近くでアルバイトをしていたので、少しは道がわかる。
泰明小学校の正門を背にして、細い路地を進む。
ふかふかサラサラの雪は解けずにどんどん積もっていく。
濡れない、滑らないのはいいが、風がある!寒い!
泰明庵
良かった~。暖簾が出ている。
風と雪が入ってしまい、慌てて扉を閉めると、この大雪でも3組の先客。テーブル席のみのこじんまりとした店内。2階も空いているとのことだったが、あまり時間もない。入口に近い席に腰を下ろす。
お品書きは手元には無い。すべて壁に貼られている(地酒も右側の壁)。
とにかく、とにかく、「何か熱燗を。」と、お茶を出していただいた花番さんにお願いする。
一品料理もところどころに書かれていて、なかなか決められない。そばコロッケも気になるがお腹いっぱいになりそうだし・・
「初めてなんですけど、何かお勧めありますか?」
気さくな花番さん(女将さんか?)に、つい相談。勧めてくれたのは・・・
七本槍
鱈子のゼリー寄せ
富久娘の瓶で供されるのがご愛嬌。
ここで岐阜のお酒に出会えるなんてかなりウレシイ。熱めの燗が冷えた体に沁みわたる。
おお、美しい。煮鱈子がびっしり。煮凝りがまた美味い。
この一品で心を掴まれました。
壁には酒呑みが喜びそうな一品がずらり。丼物も充実。しかも安い。
高級店が立ち並ぶ銀座にも、江戸の情緒さえ漂うこんな貴重なお店があったとは。
お蕎麦も相談して決めてしまった。(大雪のおかげですね。)
カレーそばも無性にいただきたかったが、めずらしいのでせりそばにした。
「根っこどうする?」「根って食べられるの?」「ごぼうみたいで美味しいよ。」「ならそれでお願いします。」
カレーせりそばもあったが、汁を味わいたかったので、シンプルに。
せりそば
このせりのボリュームに驚く。一把分入っているのでは!
そしてこの根っこ。
茹でた牛蒡のような香ばしい味わい。
せりも峻烈、いきなり春を感じてしまう。汁も美味い。
蕎麦は、丸みを帯びていて、のど越しが良い。熱い汁にしっかりした存在感。
手打ちではないけど、季節感を楽しめる、いい蕎麦でした。
地元に愛されている、町のお蕎麦屋。
短い時間でしたがお腹も胸も、温かさでいっぱいになりました。
ごちそうさまでした。
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