古拙(湯島) 江戸蕎麦料理 秋の章 三河島菜・滝野川牛蒡
古い話でごめんなさい。(自分の忘備録として)
昨年の11月、第四回江戸ソバリエレディースセミナー 江戸蕎麦料理秋の章が湯島 古拙で行われた。
その時の楽しい内容は江戸野菜研究家大竹道茂先生のブログで詳細に紹介されている。
小倉庵での冬の章、菊谷での春の章(夏は残念ながら欠席)と続いて今回で3回目の参加となった。
今回も、どの江戸野菜を使うかをまず決められ、その野菜を使った江戸蕎麦料理を 料理研究家の林幸子先生が考え、その内容を聞いてほしひかるさんが献立名考えるという、素敵なコラボ企画。
大竹先生からご紹介していただく江戸野菜は、どれも興味深いものばかり。
秋の章のテーマは『三河島菜』と『滝野川牛蒡』。
三河島菜は、冬の章でも扱った素材。大きな青茎で真っ直ぐ広がっている。
見かけはとんでもなく大きいが、この淡白な味わいはやみつきになる。
茎がシャキシャキと歯切れが良く、葉は大きくてクセが無い。
荒川区の都市化、関東大震災などで、東京から絶滅していたこの野菜は、仙台で同じ品種が生産されていることが分かり、無事里帰りした(「里帰りした三河島菜」より)。
滝野川牛蒡
とて~も長い。まず折らずに収穫するのが大変そうだ。
こちらは今回デザートにもなるんですって・・・
御献立(達筆です!)
なんとメルヘンチックな
どんな料理が出てくるか、わくわくしますぅ。
今回は古拙の料理と蕎麦も味わえるのも楽しみのひとつ。
小松菜ときのこのお浸し
(左上から時計回り)
出汁巻玉子 茄子の煮びたし うるめ鰯 エイヒレ カマスの焼物
林先生の料理が出るまで、蕎麦前たっぷり楽しめそう♪
真澄 特別純米
同じテーブルには女性のそば打ち人もいれば、ワインのソムリエさんもいたり、初対面の方も蕎麦談義にも花が咲きます。
雪待月のトトロ 三河島菜
そばがきと牡蠣を三河島菜の大きな葉の部分で包み、たっぷりチーズをかけて焼いたもの。
淡白な葉、チーズに合う。葉の繊維がしっかりしていて、箸ですっと切れないのが少し残念。
雪待月のジュジュ 三河島菜
こちらは茎の部分を干しエビと一緒掻き揚げにしている。
茎に火が程よく通っていて、カリッとホクホクそしてシャキシャキ。香ばしい海老とともにその食感が楽しい。
きたきぬの露蒸篭 滝野川牛蒡
お品書きを読んでも何のこっちゃ?と想像できませんでしたが、
左の汁がその「露」、舐めて納得。
牛蒡をペースト状にした汁なんです。牛蒡の香ばしい深いうま味。
これはイケる。
せいろ
やや平べったい見事な超極細切り。
調理場から離れているせいか、
蕎麦がくっついてしまっているのが非常に残念。
繊細な蕎麦に、ほど良く絡む。
地味だけど、牛蒡の存在感と良さを見事に味わえる。
蕎麦もとても喉越しよく、するする止まらない。
(このせいろは日を改めて挑戦したい。)
レディに贈る幸福のタルト 滝野川牛蒡
キュートな姿に歓声があがります。汁と違って、今度は牛蒡の姿が良く見えます。
これがまたすんごくお・い・し・い♪牛蒡の香りを見事にケーキに溶け込ませて全く違和感なし。『グー先生のデザートいただける』のがこの会の一番の楽しみでもあります。
ごちそうさまでした。
皆勤賞は2名。 蕎麦猪口 (陶芸家 池上喜久子さん作品)
とてもかわいいデザイン。
あと一回出席していれば~と悔やんだのでした。
1年間素晴しい企画に参加させていただき本当に幸せでした。
また第二弾、首を長~くしてお待ちしております。
前回記事:菊谷(巣鴨) 江戸蕎麦料理 春の章
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