蕎や 月心(つきごころ) (祐天寺) 初訪問 細挽きせいろとすだち蕎麦
大学時代、良く学び、良く遊んだ女友達がいる。
喧嘩もしたし、恋愛の相談もした。落第しかかっったり、試験前にはさぼった授業のノートを見せてもらったり・・・。青春の思い出が詰まっている5人だ。
就職し、結婚し、海外や関西に移住したり、転勤したり。それぞれの道を歩みながら、たまに会い、近況を確認し合うのが楽しみだった。
しかし、別れは突然やってきた。2人の友はもういない。30代前半と、40代前半。死んでしまうのにはあまりにも早すぎた。
ここ数年、年末に帰省する友に合わせて、「3人」で暮れに会うようになった。
心はいまでも5人のまま。あの頃を懐かしみながら、酒を酌み交わす。
「落ち着いた雰囲気で昼からさくっと呑めるのがいい」と、ここ数年はその場所に蕎麦屋を選んでいる。
蕎や 月心(そばや つきごころ)
ここはSNSの蕎麦友さんが良く利用されていて、居心地良さそうだなとずっと思っていた。
今回は3名分の席だけ、事前に予約をお願いした。
カウンターを兼ねた大きなテーブル席と、入口側に4名用のテーブル席のみ。
小さな店内には先客がもう3組ほど・・。
入口側の明るいテーブル席に腰を下ろすと、うれしい、ひざ掛けを女将さんが持ってきてくれる。
関西の土山人で修行されたご主人の蕎麦は
冷たいお蕎麦は江戸蕎麦風、温かい蕎麦は関西風の汁という。
これは楽しみだ。
寒い日ではあるが、まずは生ビール(小)で乾杯。
昨年の暮れ以来、瞬く間に1年が過ぎた。
揚げそば
ビールに合う。程よい塩加減で香ばしい。うれしいサービスだ。
なすの田舎煮
お酒のお品書き
冷・燗と区別をつけてないそうで、どれも好きな温度でお願いできるのがうれしい。
百十郎 純米吟醸うすにごり (岐阜)
まずは冷酒でいただきます。
鴨ハツの塩焼
「蔵王地鶏のハツを塩だけで柔らかく」とある。
火加減が絶妙。ジューシーで柔らかい♪葱も甘い。
柚子胡椒と紅葉おろしがまた合う。
辛味鳥
地鶏美桜鳥のささみを辛味大根と合わせている。
この頃蕎麦屋から鳥わさが消えている。新鮮な素材の仕入れと管理が難しいのか。
鳥わさは山葵だが、辛味が効いた辛味大根との相性もとてもいい。
ここでいただけるなんて、大満足。
刈穂 山廃純米 辛口(秋田)
熱燗で・・
キリっと引き締まった味わい。
だし巻き玉子 2コ玉
他に3コ玉(大)のサイズあったが、2コ玉でちょうど良かった。
じゅわ~っと出汁が浸み出してます。
百十郎 純米吟醸うすにごり
今度は温かくしていただいてみたい。
女将さんに相談すると、「なら、上燗で」と細やかに対応してくださる。
煎り銀杏
お菓子かアーモンド?
大きな銀杏は粉砂糖のような塩で炒られている。
指で押すと簡単に剥ける。ぷくっとした実は青々と柔らかく鮮度がとてもいい。
お昼のラストオーダーの時間が近づいてきた。
そろそろお蕎麦をお願いしよう。
私は細挽せいろ。
2人は玄挽田舎蕎麦をお願いする。
汁 薬味
汁は江戸蕎麦風の辛口。利尻昆布と本枯節を使用しているという汁は繊細な深み。
丁寧に作られているのがわかる。
細挽せいろ
北海道 摩周 北早生
安定感のある中細切り。喉越しがよく、じわっと甘みさえ感じる。
きりっとした辛口の汁がまた合う。これはいい。
(こちらは写真だけ)
玄挽田舎蕎麦
汁は同じだが、そのままでもいただけるように塩も添えられている。
艶やかで、表面の蕎麦の粒子がしっかり。
こちらは数量限定、次回ぜひいただいてみたい。
汁がとても美味しいので蕎麦湯が進む。
どうしてもいただきたかった蕎麦があり、最後に一杯お願いする。
すだちそば
「こちらの方が伸びないから・・」と、1杯を3つに分けていただけた。
ありがたい。
すだちが、かけ汁で温められ絶妙に香る。
すだちを取り、汁を味わう。香りと酸味がいい感じに汁に移っている。
蕎麦は温められて、モチっとほど良い弾力と風味豊かな味わい。
すだちは少し絞ったり、そのまま齧ったり、最後まで楽しめます。
すだちそばは「冷やかけ」のイメージがあったけど、
出汁が効いた関西風の温そばでいただくのも、とてもいいですね~。
注文して本当に良かった。
ごちそうさまでした。
最後に3人で記念撮影。
お忙しいのに、いろいろわがまま聞いていただいて
本当にありがとうございました。
とてもとても、いい時間を過ごすことができました。
今年ももうすぐ終了ですね。
年末年始カレンダー、参考までに・・
お店のHP:http://tsukigocoro.com/menu/c8142
(おまけ)
学芸大学駅からの途中見つけた
お蕎麦屋さんの近くです。しっかりチェック。
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