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2013年3月 3日 (日)

志蕎庵 江月(名古屋) 冬のそば旅 名古屋・岐阜① 十割せいろと鴨南蛮

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2月中旬、平日にまとまった休みが取れる。そばの旅を計画する。大阪方面も行ってみたかったが、今回は岐阜の胡蝶庵仙波さんをメインに、名古屋・岐阜あたりと決めてみた。

初日が名古屋、2日目を岐阜。定休日を考慮して、蕎麦屋を探したがなかなかピンとくるお店がない。

味噌カツ、どて焼き、ひつまぶし、天むすなど、名古屋にはユニークな食文化が息づいている。又、名古屋五大麺と言ったら、味噌煮込みうどん、カレーうどん、きしめん、あんかけスパゲティ、台湾ラーメンのことを言うらしい。

蕎麦は入ってない。五大麺を食べずして名古屋の麺を語ることなかれ!と言われてもね、胃袋は一つ。邪道でも、蕎麦優先にしておきましょ。

「志蕎庵 江月 」

月曜に営業の蕎麦屋で一番行ってみたかったお店。

東京から迷わずに行ったら、最短で約4時間!!(名古屋駅から約1時間!)

もう少し近い店もあったのだが、妥協してもしょうがない。

事前に連絡すると、開店の早い時間の入店を勧められた。出来る限り早く行くことを伝えて席の予約をお願いした。

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東京から新幹線で名古屋に到着。一日地下鉄とバス乗車券を購入し地下鉄東山線に飛び乗る。さらにバスに乗り換え、引山東というバス停で降りる。冷たい雨の中、しばらく通り沿いを歩くと、環状線との交差点にこげ茶色の建物と白い暖簾が見えてくる。

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和モダンな落ち着いた色調の店内。ありがたいことに、広めのテーブル席が用意されており、2人で腰を下ろす。雨ではあるが12時前にはすでに先客3組。

奥には小上がりもあり、ゆっくりするにはそちらも良さそうだ。

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本日の蕎麦。

宮崎早生かおり。

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お品書き(酒)

「本当においしい日本酒を味わって頂きたい」

「少量でもお出しします」

「熱燗・ぬる燗お好みの温度にあたためます」

店主のお品書きの言葉にぐっとくる。

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お酒のお品書き

どれもいただいてみたい~♪

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お品書き 一品・膳・丼・甘味

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お品書き 蕎麦・蕎麦料理

手挽き十割は「土日限定10食のみ」。

蕎麦は全部十割。

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季節のおすすめ

どれもいただいてみたい。

蕎麦屋ならではの一品が多い。

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お昼 おすすめ献立

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竹泉 純吟生原酒(兵庫)

お通し 茗荷とわかめの酢の物 

お燗でいただくと、美味しい。ほど良い酸とガツンとした旨味がいい。

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花わさびおひたし。

この季節を待ちわびてました。春を先取り。

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甘酢が好みではあるが、お浸しもさっぱり、山葵の辛みと楽しめます。

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ほしいずみ 純吟 (愛知)

お通し 豆腐の生海苔のせ

せっかくなので愛知のお酒をセレクト。これはすっきり、お燗より冷やの方がいいですね。

他、いただいたお酒

鷹勇 純米生原酒 (鳥取)

龍勢 純米生原酒 (広島)

お通しの器も微妙に毎回違う。名古屋は瀬戸、常滑、美濃焼と焼物でも非常に有名。

料理を乗せる器も楽しませてくれる。

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季節の三種盛り

これをいただいたのは2月半ばだったのですが、春をたっぷり感じさせてくれる彩り豊かなうれしい盛り合わせ。

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空豆と小柱のかき揚げ

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ホタルイカと白葱のぬた

このぬたは、あまり甘くないきりっとした味。

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白アスパラ、蛤、筍の炊き合わせ

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牡蠣のそば粉焼き

大きな身が5つ。かえしに漬けた牡蠣を蕎麦粉つけて焼いたのだろうか。

添えられたカキ菜、筍、ワカメと一緒に楽しむ。

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粗挽きそばがき

そばがきも表情がそれぞれお店によって違うのが面白い。

こちらはふうんわり、かなりゆる~い仕上がり。

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粗挽きのプチプチ感、豊潤な蕎麦の風味を楽しむ。

添えられた濃いめの醤油や塩をつけても美味しくいただける。

お酒も

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鴨なんばん

塩が効いた汁に粗挽き蕎麦。コシは少な目、はかなげで柔らかい。

鴨は青森八甲山麓の本鴨。しっかり焼き目がついてジューシな味わい。

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十割せいろ

粗挽きの生粉打ち

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薬味を見ただけでも、何か感じる期待感。

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蕎麦の美味しさをしっかり感じさせるやさしい食感。

鼻を抜ける香りもいいが、噛んで甘みと楽しむのもいい。

汁は甘さがなく、キリっとしてほど良く濃い。出汁は控えめだが奥深い味わい。

蕎麦には良く合っている。

コシは少ないが、とても美味しい蕎麦でした。

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蕎麦湯はとろーり白濁しており、蕎麦の余韻をしっかり楽しめます。

12時すぎには満席状態。昼の献立を選ばれる方が多いかな。車の方も多いのであまりお酒をいただいてるお客様は少ない。お昼でも一品料理、お酒のメニューが充実しており、季節感がたっぷり味わえるのも素晴しい。

約2時間ちょっと、お酒もしっかり楽しみました。とても居心地の良いお店です。

ごちそうさまでした。

志蕎庵 江月

修行先は 蕎麦工房 紗羅餐 ( サラザン )とのこと。名古屋の蕎麦を代表する有名な店だ。たくさんのお弟子さんがここで育ってお店を構えているという。

本店は行けないけど、名古屋駅前に泊まるので、今夜は紗羅餐 ( サラザン )ミッドランドスクエア店に行ってみましょう。

(おまけ)  

初めての名古屋観光。月曜日はお休み多いけどこちらは無休。

名古屋城。

引山のターミナルからバスにのり、市役所で降りる。

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壮大な石垣がとても印象的。これを運び積み上げる仕事は、

考えただけでも気が遠くなる。エジプトのピラミッドのようなスケール。

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天守閣は先の大戦で焼けてしまい、昭和34年に立て直したもの。(屋根が少し安っぽい。)

金の鯱がお約束のように乗っかっているのが愛らしく、嬉しい。

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本丸御殿は平成21年から復元工事が始まった。

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日本建築の緻密さに圧倒・・・

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天守閣は5階までは各フロア展示室になっていて、徳川家ゆかりの美術品もあり、鯱と記念撮影が出来たり、結構楽しめます。

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最上階が展望台。名古屋市内が見渡せ、殿様になった気分?

一日中降った冷たい雨も、そろそろ上がりそうです・・

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コメント

 いやあ、江月さんに行かれたんですね!
 ここはかなりハイレベルの蕎麦を出してくれますよね。
 もう6年ほど経ちますが、この写真を拝見し、猛烈に行きたくなりました。
 紗羅餐さんで修行された店主の営む店ですが、この系列の店は、外れなしですね。

まあやん様

コメントありがとうございます。6年前に行かれたんですね。
肴も蕎麦も洗練されてますね。落ち着いた雰囲気も好印象でしたよ

この記事へのコメントは終了しました。

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