一東菴（東十条） 初訪問 二種味くらべと海老天もりそば

10月半ばの水曜日。

久しぶりの平日に休みが取れた。そんな時は迷わずお蕎麦屋さんに行くのが、連れとの恒例行事になりつつある。

2011年12月に開業してからまだ1年経っていないのに、雑誌やブログでかなりの評判になっている一東菴。一度行ってみたかった。

京浜東北線東十条駅は見晴らしの良い高台に位置する。南口の坂を下ると、すぐ右側にひと際新しい3階建てのビルが見える。駅から近い。

この行灯がカッコいい。

コンクリートの壁と明るい色の木の組合わせがすっきりとした印象の店構え。

間もなく12時をまわる頃、どきどきしながら暖簾をくぐる。

本日の蕎麦。

変わりそばは木・金・土・日のみ。

ＢＧＭなしの静かな店内に入ると、まず店中央に昔ながらの穀物選別機が置かれている。

やさしい色合の木のテーブルと、大きな風景画が飾られたコンクリートの壁。和とモダンが明るく融合している。

個室の小上がり6席と、６人掛けのテーブルと４人２人掛けで16席。

フロアには女将さんが1人で、混み始めた店内をテキパキ対応されている。

最後に残っている入口に近いテーブル席に腰を下ろす。

サッポロ瓶ビール

まずは一杯。喉を潤しながら、お品書きをじっくり。

小女子の佃煮

ほど良い甘辛と、ほろ苦さがビールのアテにうれしい。

お声かけで選んだのは二種味くらべ。

連れは海老天もりそば（十割）。

混んでいるので「お時間のかかる」のは諦めて、それ以外の右の中から数品選ぶ。

驚いたのはこの価格！

500円以下！の肴が多い。

蕎麦前は定番が１１種類。

この品揃えとこの価格。蕎麦屋酒好きには非常に魅力的。

蕎麦味噌　220円

豆腐味噌漬け　350円

鴨ロース煮　650円

今回いただいたのは3種類。

雨後の月　純米酒　　熱燗　

乾坤一　特別純米　　ぬる燗～熱燗

伯楽星　純米吟醸　　ぬる燗

乾坤一がいただきやすく、結局リピート。

「だらだら」と4合。やっぱりいい酒ですよ。大沼社長。

（詳しくはこちらで）

牛蒡かき揚げ　350円

この価格で、野菜天まで乗っているがまたうれしい。

牛蒡だけでなく、玉葱、サツマイモ、大葉？など野菜がたっぷり。

チーズのかえし漬　430円

これが一番良かった♪恐るべし！

乾坤一が止まらない～。

なんて、まだ目的のお買い物が残っている。

そろそろお蕎麦をお願いしよう。

汁は甘みが抑え目、濃すぎまろやか。

薬味は大根と山葵。

海老天もりそばの天ぷら

カラリと美しく揚っています。藻塩でいただきます。

二八もり

北海道新得　北早生　

新蕎麦だ。フレッシュな蕎麦の香りがムンムンと鼻に飛び込んでくる。

喉越しの良さもいいが、噛んだ時の甘みもほんのり。何もつけないでも、すっきりした汁にも好相性。

十割

埼玉三芳産　キタワセ　新そば

こちらも芳しい蕎麦の香りがしっかり。一口いただくと穀物としての豊かな味わいと甘み。

こちらもいいですね～。

お聞きすると、あの　みよしそばの里、船津さんのところのお蕎麦だそう。

味が濃く、しっかりした蕎麦とは思っていたが、近頃は有名なお蕎麦屋さんでもよく見かけるようになったきた。

蕎麦湯は白濁して、とろみがしっかり。

あっという間にピークは終わり、平日の昼は引きも早い。

２時も過ぎると客は二組のみになってしまった。

忙しくても、にこやかにそして素早く対応してくださった女将さんと帰りに少しお話。

ごちそうさまでした。

次回は、この素敵な小上がりで、夜にまったりいただいてみたいな。

石臼挽き自家製粉手打ち蕎麦　

一東菴

東京都北区東十条2－16－10

電話：03‐6903‐3833　

営業時間：11：30～15：00（14：30L/O)

　　　　　　17：00～21：00（20：30L/O)

　　　　　　日曜日のみ　11：00～15：30（15：00L/O)　

定休日：月曜日（祝祭日の場合営業）　

禁煙・駐車場なし