あさだ(浅草橋) 初訪問 粋な老舗にあたしゃ惚れたよ♪
創業江戸安政元年 江戸蕎麦手打処 あさだ。
江戸蕎麦が好きなんて言っておきながら、老舗の蕎麦屋にあまり行っていない今日この頃。
理由はまず東京の西寄りに住んでいるので、東側は少し遠いというのが原因。
そして敷居が高い気がして、気おくれしてしていたということも正直ある。
そんな無精者の私を今回お誘いくださいましたのは、ブロガーであり江戸ソバリエの先輩Mさん。「こなもんや 三度笠」でのあさださんの記事で見た「からすみ」が頭から離れない。(ごめんなさい。また紹介してしまいました。)
同期生Mさんや7期のお友達Jさん、そして大先輩のM島さんと本日5名で集まることに。
朝からわくわく、仕事も早めに切り上げ、なんと一番乗り。
初めて降りる浅草橋の駅から水戸街道沿い。人形屋やビーズ屋が並ぶ独特の雰囲気がある。昔は問屋街だったとのこと。駅からのこの道を数分も歩くと間もなく、風格ある和の佇まいが目に入ってくる。
初めてのお店って入りずらい。しかもこんな立派な老舗。勇気を出して引き戸を開くと、まだ6時過ぎというのに、一階はほぼ満席。
にこやかな花番さんに、予約してある2階を案内される。
2階 テーブル席。
2階 和室。
ここは宴会に使えそうですよ~。
お品書きは定番のものがしっかりあるのだが
こちらの店の「今」の魅力は、この達筆な
「今夜のおすすめ料理お酒など」
に凝縮されている。
なんと八代目店主は利き酒師。
冷酒も燗酒もしっかり魅力的なものが揃っている。
こちらは定番酒。
海の幸の充実ぶり。
天然岩がき(富山産)って、すごいな。
からすみは房州産ボラの卵を仕入れての自家製。
野菜料理も力を入れているとのこと。楽しみ~。
鴨料理も天ぷらも良さそう。
一番搾り 生ビール(グラス)
まずは最初の二人だけで乾杯。美味い~!
「前菜をだしましょうか?」花番さんの気遣いがうれしい。
「お願いします♪」
前菜。
目が点。いきなりすごい盛り合わせが登場。
はっきり言ってこれだけでもう十分。延々とお酒が飲めちゃいそう。
左から
鮎の一夜干し
からすみ(自家製)
焼姫竹の蕗味噌添え
鮎の香ばしさ。骨まで楽しめます。
からすみは大きめのものが三枚も♪
姫竹は皮をむいて、ほろ苦い蕗味噌と一緒に。味噌だけでもすばらしい肴。
サザエのエスカルゴ風。
和の素材が洋風に。夏吟(日本酒は後ほど紹介)が合います♪
しまった。またからすみを撮ってしまった(^-^;。
(右の)真ん中の皿は
加賀太胡瓜(かがぶきゅうり)とクラゲのゴマがけ
「カガブ~?」「胡瓜?」何回もお聞きしてしまってすみません。
家で調べました。加賀野菜だったんですね。
初めていただきましたが、ジューシーで少し太目の瓜と胡瓜の中間みたいな食感。
みずみずしくって美味しい。
一人二人と揃い、全員で乾杯。
お酒に切替え、楽しい蕎麦の話に花が咲く。
【いただいたお酒】
(冷酒)
石鎚 純米吟醸 夏吟
陸奥八仙 純米吟醸 夏吟
手取川 純米辛口
あさだ 純米大吟醸
くどき上手 純米大吟醸
(燗酒)
加賀鳶 純米酒
神亀 純米酒
燗酒は「かんすけ」錫のチロリで提供。
お酒を柔らかい味にととのえる。
蕎麦料理①
じゅんさいとフルーツトマトの蕎麦
これは冷やがけ。スダチがアクセント。
酸味の効いただし汁に冷たいお蕎麦とじゅんさいが、
ジュレのような食感で口の中で一体となる。
これはメニューにあるんだろうか?
これからの季節単品でいただきたい魅力的な一品。
刺身
(上から時計回りに)
鰹
あおりいか
活〆石かれい (手前)肝
どれも素晴らしい鮮度。
旨味がしっかり乗っていてうっとりするほど美味しい。
お酒が進みます。
かわいいお皿は、生姜と山葵用に分けて。
石かれい肝のせ♪
蕎麦料理②
揚げそばがきのアスパラのすり流し
揚げた香ばしいそばがき。まろやかなでコクのあるアスパラのすり流し
といただく。これはたまらん。匙が止まりません。
焼物
あなごの白焼き
ベビーコーン
スダチと山葵が添えられて。
あなごが程よく身が引き締まって、ほっこり。塩加減もいい。
ヤングよりもっと小さいからベビーコーン?
香ばしくて、ちょっと夏を先取りです。
天ぷら
(上から時計回りに)
天豆と新生姜
はものしそ巻
稚鮎
天つゆと塩が添えられて。
素材の味が良いので、ほとんど塩でいただきました。
こちらの天ぷらは季節で変わる。(お品書きより)
今は夏バージョン。
特に季節ならではの稚鮎と、ほくほくの鱧が秀逸。
コースの料理はここまで。(後はお蕎麦と甘味)
お酒もまだあるので、気になる品をお願いする。
水ナスの浅漬け
(こちらは店主から。ごちそう様でした。 )
さっぱりみずみずしい。夏を感じます。
おしんこ
キャベツ、人参、新生姜、瓜、胡瓜。
これも美しく、また絶妙な漬かり具合。
あさだ名物 杉板焼
なんと一人分ずつに分けて用意していただいた。
甘めの白みそに、さまざまな季節の香味野菜と蕎麦の実、そして赤いのは海老♪
これはいい~。この具は季節によって、蕗の薹やらさまざまに変わるのだそう。
季節ごとにいただいてみたくなる、酒の肴に抜群の一品。
〆の蕎麦。
薬味は葱と山葵。
汁はほんのり甘く、出汁の旨味が効いています。
せいろ。
中細切り丁寧に切り揃えられた、角がピンと立った美しい江戸蕎麦。
十割、群馬県赤城村深山産、
うっすら淡いグリーンがかっているような色合い。
もちっとした食感もいい。やや甘めのしっかりした汁ともいいバランス。
蕎麦が来ると皆静かになり、黙々と手繰ります。
やはり皆蕎麦好きですね。
鉄瓶で供される蕎麦湯はさらり白濁したもの。
残った薬味と汁で楽しみました。
甘味
青梅のシャーベットと青梅とアンズのコンポート
最後に女心をぐっと掴まれました。
甘みをしっかり出しながら、さっぱりコクのあるこのデザート。
青梅の酸味が後からじわじわ~と体に沁みてきます。
八代目店主粕谷さんと修行中の川上さん。(お二人ともイケメンです)
ごちそう様でした。
とっておきの時にしっかり予約して行きたい、江戸蕎麦の老舗。
こんなすごい蕎麦屋があったとは・・
(ご一緒いただいた皆様、ご紹介いただいたM様ありがとうございました。)
江戸蕎麦手打処 あさだ
台東区浅草橋2-29-11
電話:03‐3851‐5412
営業時間:平 日11:30~14:30 17:30~22:00
土曜日11:30~14:30 17:30~21:00
定休日: 日曜日・祭日
お店のHP: http://www.asada-soba.co.jp/
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コメント
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これは、素晴らしいですね。
かなり良い値段のコースと思いますが、一度、味わってみたいです。
投稿: 真秀 | 2012年6月12日 (火) 00時33分
真秀様
コメありがとうございます。
。
今回は「桜」という5500円のコース+追加の内容
単品で定番をいくつかなら、普段使いで楽しめそうですよ
。
投稿: keiむさしの | 2012年6月12日 (火) 07時39分