keiむさしのtwitter

無料ブログはココログ

« 蕎麦に銘酒 野饗 のあえ(石神井公園) 初蕎麦は初摘み生海苔花巻そば | トップページ | 東京マラソン観戦記 近江家(新大久保) »

2012年2月 5日 (日)

総本家更科堀井(麻布十番) 初訪問 かき揚げ天せいろと初亀

Dsc_0183

1月の最後の日曜日。

「没後150年 歌川国芳展 http://kuniyoshi.exhn.jp/」に行ってみたいという大学生と二人で

寒風の中、六本木へ出かける。途中の乗り換え駅での蕎麦屋は休業。気を取り直して、麻布十番駅経由にして、まだ未訪だった!創業200年老舗の蕎麦屋を目指すことになる。

六本木ヒルズを前方に麻布十番商店街を進んでいくと、間もなく左手に煉瓦色のビルが見えてくる。

Dsc_0185

この一階が「総本家 更科堀井 本店」。

間もなく2時。商店街の通りも混雑はなく、店の前にも行列はない。

『これはのんびりできそう』と思って暖簾をくぐると・・・

すごい熱気!満席である。入口横に椅子があって、お待ちのお客が5名ぐらい。

手前にテーブル席と大テーブル。奥に小上がり席がいくつもあるが、すべて埋まっている。

店内はベテランの花番さんが非常にテキパキ仕切られていて、待たれているお客様を次から次へとご案内している。間もなく、六角形の大きなテーブル席が二席空き、案内される。

一人客が二人、二人客が三組。目線が気にならずに工夫された席だ。

Photo

緊張気味に回りを見渡しながら、お品書きを見る。

「やっぱり~まずはもりそばか、さらしなかな?」一丁前に言う大学生の意見も聞きながら、それぞれ一つずつ取ることにする。

もりはかき揚げ天せいろ、天先でお願いする。

Photo_14

純米吟醸 名倉山 (福島) 

熱燗をお願いする。残念ながら「おすすめの地酒」は冷酒専用、燗の銘柄は定番で決まっている。

名倉山、燗上がりのする、辛口の飲みやすいお酒。

アテは揚げそば。軽やかで、色が薄いので「さらしなを揚げたのでは?」とつい確認してしまいました。その店のいろいろな蕎麦の個性がでていて、「揚げそば」だけでも面白い。

1

季節の酢の物

 牡蠣・九条葱・紅葉おろし

定番もいただきたかったのですが、季節にしかいただけないメニューを選びました。

大きめのふっくらした軽く火を通した牡蠣が6つは入っている。

これはいい♪

Photo_2

季節の野菜三点盛り

 蓮根とドライトマトのマリネ

 たらの芽の天ぷら

 かぼちゃと豆の茶巾

Photo_3

小さいけど、これが逸品。

ドライトマトを使って、イタリアンのテイストと和の融合。老舗の味を守るだけでなく

さりげない創意工夫がある。底知れぬパワーを感じてしまったわ。

Photo_4

これは一足早く春の味覚。

タラの芽の天ぷら。

Dsc_0192

かぼちゃと黒豆の茶巾も酸味が効いていてさっぱりいただける鮮やかな一品。

Photo_5

かき揚げ天せいろ

三つ葉と海老のかき揚げに、こんもりと揚げ玉が盛られたスタイル。

芳ばしいゴマ油の香りが食欲をそそる。

Photo_6

実はこのかき揚げ、上手い食べ方がよくわからない。

隣の女性客は、かき揚げの「かけ」をいただかれていた。この揚げ玉はかけ蕎麦に入れてしまうのが一番美味しそう。(次回は私もかけにしよ!)

Photo_8

ぽろぽろお行儀悪くこぼしながら(失礼)、別添えの天つゆを使っていただく。

ここの海老。味がぎゅっと濃くてとてもおいしいんです。

Photo_7

初亀 吟醸亀印(静岡)

そうだった。絵を見るからもうこれで辞めとくね。

体も温まったのであと一本だけ、ね。

おすすめの地酒(1月)

年始は新潟の「つる」と静岡の「亀」でめでたい銘柄でセレクトされている。

思ったよりも辛口のお酒。静岡らしいどこか気品のある果実の香りがかすかにある。

Photo_9

さらしなそばの薬味と汁。

何も聞かれなかったけど、さらしなは甘口つゆが提供される。

ちょっといただいてみたが、舌がくたびれないさっぱりした甘さ。甘口にも本当いろいろある。今までいただいた甘口の中では一番自分好み。

Photo_10

さらしなそば

『普段は色のついたお蕎麦しかほとんどいただいたことがないが、本場のさらしなそばって

こんなに美味しかったんだ。私はまだ何も知らないんだな。』

箸で一掴みしただけで(取りやすい!)驚き、そのぷりっぷりののど越しの良さにも、甘汁との相性にも、感動してまう。(なんでも感動しやすいんです。すみません。)

しか~しほとんど、大学生に食べられてしまう。

Photo_11

もりそば

端正に打たれた細切りの二八。蕎麦は静御前蕎麦(常陸秋そば 茨城県猿島郡境町産)。

Photo_13

これもいい。艶っぽくて、甘みも感じるいい蕎麦。

Photo_15

何がどう美味しいと上手く表現は難しい。ただ言えるのは、バランスの良さと安定感。地味だけど、テーブルに乗せられてから、食べ終わるまでのトータルの満足度が高い。薬味も汁との相性もすべて含めて、落ち着いた美味しさが魅力だ。

Photo_12

もりそばは、右の辛口の汁が提供。

Dsc_0213

風味がとけこんだ蕎麦湯もたっぷりいただいて、堪能しました。

Dsc_0214

ごちそう様でした。

まだまだ、入口のお待ちの列は途切れそうにない。

Dsc_0215

さて、無事に絵を見ることができたかは・・・ご想像にお任せします(汗)

更科堀井 総本家 麻布本店

住所:港区元麻布3-11-4

電話:03-3403-3401

営業時間:11:30~20:30

定休日: 年中無休

お店のHP:http://www.sarashina-horii.com/

« 蕎麦に銘酒 野饗 のあえ(石神井公園) 初蕎麦は初摘み生海苔花巻そば | トップページ | 東京マラソン観戦記 近江家(新大久保) »

コメント

店名が更科ですが普通のせいろが侮れない旨さですよねぇ。
うり坊はほんのり甘さが引き立つ更科辛汁は結構好みです。

うり坊さま
そうなんです、もりがいい~
太切りも、かけ蕎麦も全メニュー気になります。
通う楽しみ、増えました♪

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 総本家更科堀井(麻布十番) 初訪問 かき揚げ天せいろと初亀:

« 蕎麦に銘酒 野饗 のあえ(石神井公園) 初蕎麦は初摘み生海苔花巻そば | トップページ | 東京マラソン観戦記 近江家(新大久保) »

2020年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30