菊谷(巣鴨) 11月菊酔会 晩秋渾身の蕎麦懐石
第二回目の菊酔会に行ってきました。
11月の第3木曜日。仕事のある夜の巣鴨は、ハードル高い。
しかし、今回は行かねばならない。
前月の会の最後に 「鴨料理がいただいてみたい!」「鴨づくしがいい」など
わがままなリクエストがでた。そんな意見に速攻で応えてくれる林さんの熱意。これは行くっきゃない。連れとともに、喜んで参加しましたよ。
前回と同じ顔ぶれが半分。合計6名の参加者は、ほぼ定刻どおり19時に集合。
エーデルピルスナー生ビールでぼちぼちスタートです。
今回のお品書き。
あるある、鴨も牡蠣も・・・・
平日とはいえ、他のお客様も多く、店内はかなり忙しそう。
お酒は上の段が四季桜など定番の銘柄。
下の段は新しい仕入れ先からの銘柄が並ぶ。
先付 むかごの蕎麦掻き
おいしい蕎麦が、むかごとともにさらに香ばしくバージョンアップ。
いきなり最後の蕎麦が気になってしまうではないの♪
魅惑のスタート。
今回のコース5000円。これにはお酒が3杯含まれている。
利き酒師でもある店主のおもしろい試み。
定番酒四季桜本醸造を 冷や→燗冷まし→燗 と温度帯を変えて
提供してくれるという。
まずは「冷や」で、すっきりといただく。
前菜 鴨味噌 蕎麦ガレット
ガレットはクレープのような丸い生地で片面だけ焼いたもの。近頃カフェなどで、よく見かけるようになった。蕎麦粉を使ったものが多く、フランスの料理やお菓子で使われている。
お皿の上のガレットは、中身が見えない。
このままクレープのようにいただくのだが・・
ぱらりと開いたその中には、具たっぷりの鴨味噌と鮮やかに貝割れ大根、アルアルファがのせられている。
鴨味噌には椎茸、松の実など贅沢に入っていてとてもいい味を出している。
一辺に食べてしまうのはもったいない!
私はうっとり楽しみながら、少しずつ食べました。
この提供の仕方には皆からさまざまな意見が・・
近いうちにリベンジあるかな?
燗冷まし。
しっとり落ち着いた美味しさ。
こんな感じでちびりちびり・・・
碗 牡蠣と白菜の霙椀
これもいい。牡蠣と白菜がふわりやさしく炊かれて
いい出汁とおろし大根が絡まってさっぱり滋味深い味わい。
クセを感じさせない、やさしい牡蠣の味を堪能しました。
チロリで温められた熱燗。
四季桜の三変化。
最後の熱燗が一番美味しい♪(個人的にはですが・・)
向付 めじ鮪刺
脂がしっかり乗ったいいめじ鮪。
魚の目利きもいいですね~。
これからは皆思い思いのお酒を注文はじめる♪
この後いただいたお酒。
木戸泉 特別純米 自然舞
上喜元 純米55%精米
仙介 特別純米無濾過生原酒21BY
すべて燗でいただく。どれも美味しかった~。
焼肴 鴨ロースト セミドライトマト クリームチーズ重ね盛り
ついに、出ました!渾身の一品。
「合わせて食べてみて下さい」
その言葉通り、重なった状態でいただいてみる。
鴨の火の通し具合は絶妙。ジューシーなミディアムレア。
柔らかい。
自家製セミドライトマト、クリームチーズと、かかっているソースが合さって、
絶妙な酸味と甘み。鴨がさらに美味しくなる。
裏から見たところ。
このセミドライトマトが憎いほどのアクセント。
この品をいただけただけでも、大きな収穫。
これはまた是非いただいてみたい。
このソースがおいしくて、パンが欲しいくらいです。
預鉢 ぬか漬け
これも、素晴しい。
乳酸菌が効いていて疲れがとれる感じです。
蒸物 穴子蕪蒸し
(中身の写真取り忘れた。)
とてもおいしい穴子が入っているんです。
蕪をおろして、ふんわり鎌倉のようにかけて蒸しあげた
ほっとする一品。
揚物 蛸柔煮 天麩羅
これもただの天麩羅ではない。
しっかり仕事した、蛸の柔煮を揚げている。
味がしっかり沁みているので、レモンを絞ってそのままいただきます。
宴もそろそろ終盤です。
締めの蕎麦。
唎き蕎麦として、本日2種類の産地の違う蕎麦が提供される。
一枚目は、なんと林さんが打たれた蕎麦とのこと。
益子産 二八
そういえば、少し太め。つやつやで角がしっかり立っている。
一口いただくとむっちり弾力もあり、いい蕎麦の風味も堪能できる。
甘み抑えたキリッとした汁との相性がいい。
今までとタイプが違う、新鮮なおいしさ。
皆の評判も良い。
二枚目 茨城県水府産 手刈り天日干し 十割
近づいてきた時の香りが全然違う。濃い蕎麦の香りがむんむんと漂ってくる。
見事な細打ち。美しい。
この蕎麦は何もつけないでいただきたい。
一口いただいてそう思った。
手刈り天日干しでじっくり育った蕎麦の、芳醇なうま味。
じっくり堪能しました。
美味しい汁も蕎麦湯でしっかり味わい、ほ~っと一息。
甘味 りんごのコンポート レモンカスタード
旬のりんごをやさしい甘さで煮たもの。
さっぱりコクのあるソースがよく合います。
やっぱり甘いものがあるとうれしい。
ごちそう様でした。
最後に店主、林さんと今回のメニューについて
それぞれの感想を伝える。
林さん燃えている・・・。次回もやる気満々です。
菊谷さんますますパワーアップしてしまうのね。
前回記事:菊谷(巣鴨) 菊酔会 林さん特製 秋の味覚お任せコース
前回記事:菊谷(巣鴨) とげぬき地蔵とプレオープンの土曜日②
前回記事:菊谷(巣鴨) とげぬき地蔵とプレオープンの土曜日①
手打ちそば 菊谷
豊島区巣鴨4-14-15
電話 03-3918-3462
営業時間:11:30~21:00(L.O20:30)
定休日:火曜日(祝日や4のつく日は営業、翌月曜に振替)
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