よし房 凛(根津) 初訪問はちょっと行列。かき揚せいろを開運で。
地下鉄千代田線根津。
練馬に住んでいるとなかなか縁遠い
文京区の街。
成人式の晴着姿も目立つ正月明けの日曜日。
不忍通り沿いを歩く。
鯛焼き屋、佃煮屋、蕎麦屋など風情あるお店が続く。
ところどころ人気のお店があるらしい。行列をあちこちに見る。
前方に ちよっといやな予感。
根津神社入口の交差点に、ひと際目立つ行列が。
手打ちそば根津よし房凛。
間もなく2時(閉店3時)になろうとしているのに
店の前の長椅子には8名のお客様。
う~ん。
行列は嫌いなのだ。
今回を逃すと当分来られないだろう。
意を決して、最後の列に並ぶ。
文庫本を何ページ読み進んだろうか?
約30分。
「お待たせしました」「いらっしゃいませ」
花番さんや奥の厨房からも
活気のある、元気な挨拶がうれしい。
狭い店内はテーブル席中心。私の後にもまだ数名お待ち。
女性のお客様との相席。入口側の窓際の席に腰を下ろす。
店内には静かにジャズが流れている。
お品書きは蕎麦のみ。
ちょっと淋しいな・・とまわりを見渡すと
いるいる、蕎麦前楽しまれている方がた。
かき揚げせいろを頼んだあとで、
お酒のお品書きをお願いする。
本醸造から大吟醸まで 揃っている。
なじみ深い静岡のお酒
開運 純米吟醸 ぬる燗でお願いする。
アテにうれしい、蕎麦みそ。
冷え切った体を、くいっと あたためる。
蕎麦が運ばれてくる。
本日のお蕎麦は常陸秋そば。
つややかに輝いている。
端正に切りそろえられた中細打ちのお蕎麦。
一口いただく。
風味豊か。もちもちっと、コシがある。
なめらかな中にも、少しだけざらつき感もある。
うっとりするすばらしいお蕎麦。
薬味は辛味大根。葱、山葵。
汁もまろやかな出汁のきいた辛汁。
蕎麦を十二分に引き立てる。
程なく、かき揚げが運ばれてくる。
蕎麦をしっかり楽しんでから、
今度は残ったお酒とかき揚げを楽しむ。
厚さ5cm。
貝柱と小海老のかき揚げの上に、
こんもり盛られているのは
桜エビのような小さな海老をからりと揚げたもの。
ごま油のこうばしい香りがたまらない。
さくさくに揚げられたかき揚げを崩して
楽しむ。
この天つゆもいい。
もうちょっと飲みたかったな~、というくらいが
丁度いいのかもしれません!?
最後のお蕎麦を惜しみながら 手繰る。
そば湯はとろり、白濁した濃厚なもの。
残ったかき揚げの上の海老を散らしてみる。
香ばしくって おいしい~。
ごちそうさまでした。
とにかく何よりも蕎麦がうまい!!
温そばも次回 是非いただいてみたい。
活気のある お店の方々の丁寧なあいさつ。
しびれました。
また、必ず訪れたい、下町の名店。
日曜日は3時で終了・・。
手打蕎麦 根津 よし房 凛
文京区根津2-36-1
電話: 03-3823-8454
営業時間: 月~土 11:00~15:00 17:30~20:30(L.O)
日曜日 11:00~15:00
定休日: 火曜日
その後、、
せっかくなので根津をぷらぷら散策する。
近くにある 根津神社は
まだ遅い初詣客で賑わってました。
広い境内。 参拝にはまた、行列が・・・(*_*)。
(こんなに長いところ初めて見た!)
左側にはつつじの山。
5月がさぞや美しいのでしょう。
神社の裏から出て、
さらに千駄木まで、藪下通りを てくてく歩く。
残念ながら森鴎外の居住跡は、
記念館の建設中で見ることができませんでした。
風情のある街並みの、根津~千駄木。
文化の厚みをひしと、感じさせてくれました。
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